ニホンのなかのオキナワ
沖縄に移住する人、老後は沖縄で。と考えてる人が増えているらしい。
アメリカ人の「老後はフロリダ」は、年寄りは寒いところより暖かい方がいい・・・という単純な南国志向だが、もし同じ理由で老後を考えるのなら宮崎や高知だって候補地になってもいいはずなのに、その流れになっていない現実を見る限り、何か別の理由がありそうだ。
沖縄には堅牢な地縁・血縁のネットワークがありヨソモノは容易に立ち入れない。排他的・閉鎖的な地域は本州にもたくさんあるが沖縄にはそれに加えて「ナイチャーに対する強い猜疑心」がある。歴史的にみれば、琉球処分⇒太平洋戦争⇒テロ特措法に至るまでウチナーンチュ(沖縄人)がナイチャーに強い不信感をもつのは当たり前のような気がする。「沖縄に暮らす」ということはそんな四面楚歌のなかに飛び込むことなのだが、移住しようと思う人のなかには、ノーテンキに「青い空、青い海、文化と芸能を楽しむ」ぐらいにしか考えていない人もいるのではないか。地域コミュニティーが受けいれてくれないことをむしろコレ幸いと…地域社会に責任を持たない、どこにも属さない、フワフワした感じを楽しんでいる。。。
ふと、気づいた。
これは海外コロニーに住む植民者と似てる。
ドルや円の力で他所の国へ土足で上がり込み、
現地の人の生活のうえに胡坐をかくライフスタイルを少しも疑わない。
テレビ番組で芸能人が「この家がナント○○○○円で買えます」と
狂喜乱舞している映像をみるにつけ、その無神経さとノーテンキさに
ついつい悪態をつきたくなるワタシがいる。
9.11テロ後の沖縄は修学旅行のキャンセルが相次いだため、
「だいじょうぶさぁ~沖縄」キャンペーンを立ち上げた。
そんな中、修学旅行を決行する中学校もあったというが
しかし「勇気を出して沖縄に行くことが正義」という風潮が生まれなかったのを残念に思っている沖縄の人もいるという。沖縄の土地に立つことを「怖い」と感じる自分を直視し、その同じ恐怖を日常的に感じている沖縄の人のことを想像してほしかったと…。
沖縄に行かずに安全を確保できる自分(ナイチャー)たちの特権的立場と
基地撤去について議論することの方がよほど重要な学習だったように思う。
「そんなに沖縄が好きなら、基地を持って帰って」
沖縄の人の思いはこの言葉にすべて込められているだろう。
結局、そう言われたナイチャーは沈黙し、安全な場所に帰っていくのだから…

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