Friday, December 07, 2007

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)は、日常生活のさまざまな環境を織り込んだまっくらな空間を、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って体験す るワークショップ形式の展覧会です。1989年にドイツでスタートしたDID。数年前からずっと行きたかったのですが、先日やっと実現!言葉にはできない 感動をたくさん、もらってきました。

『暗い」とはいえ、普通、多少時間がたつと薄ぼんやり見えてきますよね。それが、このDID。いつまでたっても慣れないのです。そんな完璧な暗闇へ、目の不自由な方の案内のもと、8名の仲間と一緒に入っていきます。

闇の中で、は、いたって普通のことをします。
森を歩き、小川をみつけ、バスに乗り、町を歩き、疲れたらカフェでお茶を一服。誰もが、日常的におこなう、極々普通のことばかりです。でも、そんな普通のことが、暗闇だとまったく新しいことのように感じられ、視覚以外の感覚がどんどんと敏感になってきます。おもしろいことに、一切見えないはずのこの世界で、人がいるところだけがフワンと明るく光って見えることがあるんです。

暗闇のなかでは、声だけが頼りです。
初めて会った8名は、声をかけあって支え合う心強い仲間。
楽しいことがあると『コレ触ってみて!すごいものみつけたよ!』と楽しみを分かち合う存在であり、大変な箇所では、自分の経験から得たことを教えて助け合う存在です。

暗闇から日常に戻るまでの時間。
私は、この感動が何なのか?どこから来るものなのか?しばらく時間をかけて考えてみました。そして、それは 「信頼」だとわかったのです。
8名のまったく知らない人同士が、お互いを完全に信頼し、助けあっている。

そこら辺を歩いたり、座ったり、話をしたり…当た り前のことをしているだけなのに、完全な信頼関係で結ばれるということがこんなに深い感動を与えるなんて思いもしませんでした!

あの時間、あの空間でみんなを分け合ったもの。それは『無条件の愛』でした。この私をこのままで愛してくれる人がここにいる。
あの時、私は『純粋に愛する』ことのカケラを拾ったのだと思ってます。

みんなの顔は多分思い出せなくても、声は絶対に忘れない。

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