Friday, February 01, 2008

同じ香り

誰かと同じ香りを身にまとうことは出来ない。

「誰かの香りが気に入ったから」
という理由で同じものを使ったとしても、
それぞれの個人によって、
最終的には全く異なった香りに変化してしまう。

香りは人真似が出来ない。

なぜなら
香りが化学物質である以上、
個人の発する化学物質と相まって
複雑な反応を起こすことはやむを得ないことだからだ。


使用した香り自体は、
外部から取り入れたものであり、誰にとっても同じ存在である。
しかし、
それを使用した結果、
どのように変化するかは極めて個人に特有のものなのだ。

誰かにとって素晴らしい香りであっても、
別の人には全くふさわしくないものになり得る理由は
このあたりにありそうだ。

そうした意味では、
香水のボトルからではなく、
「大切な人」
というフィルターを通した香りが一番素晴らしい。


 あたしは、はっと気付きました。
 香水って、それ自体はたいしたことはないのです。
 ぴったりと似合う人がつけたときに、花開くものなのです。
    (マリア=グリーペ作 “それぞれの世界へ”より引用)

香りだけではない。
知識や情報などの全てのものに関して同じことがいえる。
外側から取り入れたものは、
内側から滲み出たものによって個別的に変化してしまう

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